今回の論文では、日本の大学生を対象とした研究をもとに、恋愛に消極的になる心理について紹介します!
そして、最後には「恋愛は才能でも直観でもなく、学べるものかもしれない」という少し意外な考え方についても見ていきたいと思います!!(/・ω・)/
本日もよろしくお願いします!!(・ω・)/
1. 恋愛したいと思わない人が増えている
「恋愛した方がいい」そんな言葉を聞いたことがある人は多いと思います。
しかし、今の若者の中には、「恋愛をしたいと思わない」「恋人が欲しいと思わない」という人も少なくありません。
もちろん、恋愛をするかしないかは個人の自由です。恋愛をしない人生が悪いわけではありません。
ただ、心理学の研究では、「恋愛を望まない」という気持ちの背景には、本人の性格だけでは説明できない心理や社会的な要因があることが分かってきています。
2. 恋愛に消極的になる3つの心理
この研究では、恋愛に消極的になる理由は大きくわけて3つあると考えられています。
①今の生活で満足しているタイプ|20~30代の約4分の1が「恋愛より趣味・仕事・勉強を優先したい」と回答(自分優先型)。
趣味や友達、勉強や仕事などが充実していて、「恋愛をしなくても十分楽しい」と感じています。恋愛そのものを否定しているわけではありませんが、優先順位が高くないため、恋愛を始めるきっかけがありません。
Aくんは大学生活を満喫しています。休日は友達と遊んだりゲームをしたり、アルバイトをしたりと毎日が充実しています。そのため、「恋人がいたら楽しいかもしれないけど、今のままでも十分幸せ」と考えています。Aくんは恋愛自体を否定しているわけではありません。
ただ、今の生活に満足しているため、恋愛が自然と後回しになっているのです。
恋愛をしたくないというより、「今は必要性を感じていない」というケースもあります。
②過去の恋愛を引きずっているタイプ|20代男性3.3%、女性5.2%が過去の恋愛を引きずっている傾向(恋愛引きずり型)。
失恋や片思いなどの経験から、「もう傷つきたくない」と感じ、新しい恋愛に踏み出せなくなってしまいます。過去の経験は、私たちが思っている以上に次の恋愛へ影響を与えることがあります。
③恋愛に自信が持てないタイプ|交際したい大学生の約3割が、異性とのコミュニケーションに抵抗を感じている(恋愛ネガティブ型)。
「自分なんて相手にされないかもしれない。」「どう話しかければいいか分からない。」などの不安から、恋愛を避けるようになります。
このタイプは恋愛が嫌いなのではなく、「失敗するくらいなら最初から行動しない」という心理が働いているとも考えられます。
※ この3つのタイプから分かるように、「恋愛しない」という結果は同じでも、その理由は人によってまったく違うということです。
Bくんには職場に気になる女性がいます。しかし、「LINEを送って迷惑だったらどうしよう」「断られたら恥ずかしい」と考え、何度もスマートフォンを開いては閉じることを繰り返しています。恋愛をしたくないわけではありません。失敗して傷つくことが怖いのです。このように、自信のなさや不安が恋愛への一歩を踏み出せなくしてしまう人もいます。
Bくんのように、恋愛しないのではなく、恋愛したくても行動できないという心理も存在するのです。
3. 恋愛しにくいのは社会の変化も関係している
この論文では、恋愛に消極的になる理由は個人だけの問題ではないと考えています。
例えば、SNSや動画配信サービスが普及したことで、一人でも十分に楽しめる時代になりました。昔よりも人と直接関わらなくても生活できるため、恋愛を始める必要性を感じにくくなっています。
また、ネット上では恋愛に関するトラブルも簡単に目に入ります。恋人とのトラブルや誹謗中傷、リベンジポルノなどの話題を見ることで、「恋愛は怖いもの」という印象を持つ人もいるでしょう。
自分に自信がないことやコミュニケーションへの苦手意識もありますが、それだけではありません。恋愛を取り巻く環境そのものが、昔とは大きく変わってきているのです。
だからこそ、「恋愛できない人」と決めつけるのではなく、「恋愛しづらい環境になっている」という視点も大切なのかもしれません。
Cさんは仕事が終わると、自宅で動画を見たり、SNSを楽しんだりして過ごしています。休日も友人とはオンラインで気軽につながることができ、趣味の時間も充実しています。恋人がいなくても毎日が楽しいため、「そのうち良い人がいれば恋愛してもいいかな」とは思っていても、自分から積極的に出会いを探そうとはしません。
Cさんのように、一人でも十分に満足できる環境が整っていることも、恋愛を後回しにする理由になっているケースもあります。
4. 恋愛は自然に身につくものではなく、学ぶものなのかもしれない
私たちは学校で勉強やスポーツについては学びます。しかし、恋愛については「自然にできるようになるもの」と考えがちです。
しかし、この論文で印象的だったのは、「恋愛は自然に身につくもの」と決めつけない考え方です。自分を理解することやコミュニケーションの取り方、健全な恋愛関係の築き方などは、知識やスキルとして学ぶ価値があるのではないかと提案しています。
それが、「恋愛教育」という考え方です。
この論文が提案する「恋愛教育」とは?
恋愛というと、「経験を積みながら自然に身につくもの」と考える人は多いのではないでしょうか。しかし、著者は恋愛も知識やスキルとして学べる部分があると考えています。その参考例として紹介されているのが、アメリカで実施されている恋愛教育プログラム「Love Notes 3.0」です。
このプログラムは、「どうすればモテるのか」「告白を成功させる方法」といった恋愛テクニックを教えるものではありません。まずは、自分自身を理解することから始まります。自分はどのような価値観を持っているのか、恋愛に何を求めているのか、自分の長所や短所を知ることが、健全な恋愛関係を築く第一歩だと考えられています。
そのうえで、相手とのコミュニケーションの取り方も学びます。自分の気持ちを一方的に伝えるのではなく、相手の話を聞き、お互いを尊重しながら関係を築く方法を身につけていきます。また、恋人選びのポイントや、交際中に起こりやすい意見の食い違いへの対処法、別れを選ぶ場合でも相手を傷つけすぎない伝え方なども学習内容に含まれています。
恋愛には楽しいことだけでなく、トラブルが起こることもあります。そのため、このプログラムでは、DV(デートDV)や支配的な関係の危険性、性に関する正しい知識、自分や相手を守るための意思決定についても学びます。SNSが普及した現代では、ネット上でのトラブルについて考える内容も含まれており、恋愛を幅広い人間関係の一つとして捉えている点が特徴です。
日本でも有効なのでは?
このような恋愛教育を日本でも取り入れることで、恋愛への苦手意識や不安を和らげ、より健全な人間関係を築く力につながる可能性があると提案しています。
恋愛教育は、恋愛をすることを誰かに強制するものではなく、恋愛に対して不安や苦手意識を抱えている人にとっては、「知らないからできない」という部分もあるのかもしれない事が分かっていて、その苦手意識の払拭をすることが目的とされています。
また、恋愛は才能だけで決まるものではなく、知識や経験を通して身につけられる部分もあるという考え方は、多くの人にとって新しい視点になるのではないでしょうか。
アメリカでは、恋愛は才能だけで決まるものではなく、考え方やコミュニケーションなど、恋愛というものや構図そのものを学ぶことで変えられる部分ある考えが提唱されていて、筆者は、日本でもそうである可能性が非常に高いという考えを提唱しています。
Dさんは「恋愛はセンスがある人だけがうまくいくもの」だと思っていました。しかし、人との話し方や相手との適切な距離感、自分の気持ちの伝え方について学ぶ機会があり、少しずつ考え方が変わっていきます。もちろん、それだけで恋人ができるわけではありません。それでも、「恋愛は才能だけで決まるものではなく、学べる部分もあるのかもしれない」と感じるようになりました。
そこで、複数人の彼氏がいる友人に恋愛の相談をしたところ、それぞれが持つ恋愛観から、自分では気が付けないことを学ぶきっかけになりました。
この論文が提案している恋愛教育も、こうした考え方を育てることを目的の1つとしています。
恋愛をしないことが悪いわけではありません。しかし、「恋愛しない若者が増えている」という現象の背景には、本人の性格だけではなく、心理や社会の変化が複雑に関係していることが分かりました。恋愛は才能だけで決まるものではなく、学ぶことで変えられる部分もある。この考え方は、多くの人にとって新しい視点だったのではないでしょうか。

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